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特選本

VOL.212 2017年3月2日

犬と鬼
知られざる日本の肖像
著者
アレックス・カー
講談社 1300円

表紙の半分は古い茅葺の民家。すぐ裏には里山の林。その遥か後方には山頂付近に雪を抱いた日本アルプスの山並みでしょうか、日本の懐かしい風景が写っています。後の半分は無残に削り取られた山の斜面にコンクリートブロックが貼りつけられた写真、二枚の写真が日本を象徴的に表したものとして選ばれています。

タイトルの「犬と鬼」は韓非子の犬のような身近で大人しく控えめなものは正確にとらえることが難しいが、鬼のように派手で大げさなものは誰にでも描けるという故事からとったものです。

原著は2002年に出版され、1月に内容に手を加えて文庫化されました。最近インバウンド観光が大きな話題になっていますが、そんな時こそ読まれてもいい本だと思います。著者のアレックス・カーさんは県内でも宇多津古街の町家再生に参画して、監修を行いました。

この本では、文化をはじめ政治、経済、教育など様々な分野から日本がなぜ落とし穴にはまってしまったかを見ていきます。著者によるとこの問題の発端は日本が開国した直後の1860年代にさかのぼるという事です。

ともあれ海でも川でも山でも、果ては小さな用水路に至るまでコンクリートで覆い尽くし、それを受け入れ、諦めてしまう日本を近代化に失敗した国だと主張します。

初期には大きな成功を得ても、次第に新しい発想を入れ無くなり時間が経つにつれ惨劇に変わってしまうパターンを繰り返していると言います。

日本人に対する重い問いかけです。

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讃岐を歩く

出会いと別れの春。旅立つ者も見送る者も心に「寂しさ」という小さな穴が空く。不安、焦り、切なさ、孤独・・・開きかけた桜の花は心の隙間を優しく埋め、新たな一歩をそっと後押しする。

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