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ビジネス香川 -「いま」を伝え、「未来」を育てる-

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瀬戸標 せとしるべ

VOL.212 2017年3月2日

現在、母校である某高校の地元同窓会のお世話見をさせて頂いております。我々の高校は卒業後、大半が首都圏や関西圏の大学に進学し、そのまま中央で就職してしまうという、今、地方がまさに目の当たりにしている人口および人材流出問題のまっただ中におります。彼の地に出て行って活躍している連中は、彼の地にて集まっては我々地元を懐かしみ遠く離れた故郷を慈しんでくれております。それは素晴らしいことなのですが、かたや、この地で生きていくことを決めた地元組はこれからどうやってこの地を盛り上げていくのか?この解はまだありません。

四国を山奥深く分け入ったり離島に渡ったりすると、今は人の気配もまばらながらほんの少し前までその地域ではかなりの賑わいを誇っていたような古い町に出くわすことがよくあります。大きな小中学校跡や役場跡からそれらをうかがい知ることができます。今、人が流出しつつある市町村も放っておけばいずれかなり速い速度でこういった廃村になるでしょう。

危機感のある町では、まだまだ都会の人種とは明らかに違う人たちが残っています。彼らを見ていると、都会人にありがちな自分のために自分がどうなりたいというところの「夢」ではなく、みんなのためにみんなでどうなるべきだという「こころざし」を感じます。そのためにわずかな人数でもなんとかしようとお互いを大事にします。

同世代は会社名ではなく下の名前で呼び合い、歳の離れた先輩後輩が町ですれ違っても「元気でやっとるか?」「ありがとうございます」と声を掛け合い、地域のためになることであれば「このことならあいつに相談すればなんとかなる」という人のつながり、人の輪が実はベースになっているのではないかと思います。

この春の我が校の同窓会は、全国から卒業生を呼んだり協賛や広告スポンサーを募ったりするのではなく、地元の自分たちのために自分たちで、ボランティアの志で、中央公園で二千円のビール飲み放題大会をやります。まさしく町内会の盆踊り。三々五々にこの指止まれではなく、利害関係の無いなんらかの縁や所縁を介して地元の知らない人同士が何かの集まりとなっていく・・・地方創生という言葉が死語にならないうちに「移住者」や「よそもの」にばかり頼るのではなく、やはり我々が覚悟とビジョンを持ってやっていくべきことだと思います。

四国なんでも88箇所 巡礼推進協議会会長 佐藤 哲也

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瀬戸標とは

香川経済界のキーパーソンがあらゆる視点から産業や文化、「いま」と「未来」などを語ります。



讃岐を歩く

まんのう町塩入を歩く。甘柿であろうと渋柿であろうとも、柿色は目に鮮やかだ。二十四節気の「大雪」を迎え、そろそろ柿の季節も終わる。

Photo:T.Nakamura

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