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特選本

VOL.213 2017年3月16日

老いる家 崩れる街
住宅過剰社会の末路
著者 野澤 千絵
講談社 760円

日本には現在約800万戸の空き家があると言われています。15年後には2100万戸を超え、3戸に1戸が空き家になると言います。通勤の道すがら空き家が結構目につき、人がだんだん減っているのにこれから先どうなるのか心配になります。

空き家というと山の奥の一軒家、屋根や窓から植物が突き破って伸びて、壁も所々崩れ落ちている廃屋を思い浮かべますが、どうしてと思うような立派な家が空き家になっています。


先日発表された空き家率の全国ランキングでは、香川県が随分上位にランクされていて驚きました。

著者は「私たちは人口減少社会なのに住宅過剰社会という不思議な国に住んでいます」と言い、「住宅過剰社会とは世帯数を大幅に超えた住宅がすでにあり、空き家が右肩上がりに増えているにもかかわらず、将来世代への深刻な影響を見過ごし、居住地を焼畑的に広げながら、住宅を大量に作り続ける社会のことです」と述べます。

すでに1968年には全国の住宅総数が世帯総数を上回り、73年には全都道府県で住宅総数が世帯総数を上回っていました。それから40年以上経過した現在、東京湾岸エリアでは超高層マンションが林立して、なおも増え続けています。今から何十年かのちそこがどうなっているか著者は警告します。

最後に著者はそこから脱却するための7つの方策を提言しますが、それを読んでも特効薬といえるものはありません。本腰をいれて都市計画を見直さないと、将来に負担を先送りするばかりで暗澹たる気持ちになります。

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讃岐を歩く

出会いと別れの春。旅立つ者も見送る者も心に「寂しさ」という小さな穴が空く。不安、焦り、切なさ、孤独・・・開きかけた桜の花は心の隙間を優しく埋め、新たな一歩をそっと後押しする。

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