ビジネス香川 -「いま」を伝え、「未来」を育てる-

朝日新聞購読のご案内

文字サイズ
標準
拡大

ビジネス香川 ここにもあります 高松空港ANA・JAL便搭乗口、ことでん高松築港・片原町・瓦町・栗林公園・仏生山駅、高松市民病院、高松市図書館、香川県立ミュージアム・東山魁夷せとうち美術館、栗林庵、瓦町FLAG、高松市内のセブン-イレブン・ファミリーマート、JR四国バス ほか

  • プライムパーソン
  • Next開拓魂
  • It's me!それは私です
  • BK NEWS
  • さぬき美探訪
  • さぬき味探訪
  • 動向リサーチ
  • 瀬戸標(せとしるべ)
  • かがわのエンジン
  • 特・選・本
  • 特・選・話
  • 本日、旅日和

動向リサーチ

VOL.213 2017年3月16日

2016年香川県社長の年齢調査 東京商工リサーチ

2016年の香川県内企業の社長の平均年齢は、前年より0.34歳上昇し61.53歳に達した。社長年齢の上位県には四国や東北などの人口減少率の高い県が並び、人口が減少するなかで企業の新陳代謝が進まない地方の窮状も透けて見える。地域経済の活性化を着実に進めるためにも、円滑な事業承継への取り組みが急がれる。

※本調査は、東京商工リサーチの企業データベース(298万社)から代表者の年齢データを抽出、分析した。前回の調査は16年2月。

社長の年齢分布は、60代の構成比が36.30%で最も高かった。70代以上では11年は18.30%だったが、16年は23.50%と5.20ポイント上昇し、70代以上の増加が目立つ。一方、30代以下は15年に4%を割り込み、16年は3.19%にまで落ち込んだ。

東京商工リサーチ調べ
 

年齢別の業績分布では、増収率トップは30代以下の52.44%。年齢の上昇に伴い増収企業率は漸減し、70代以上では33.73%にまで低下した。一方、赤字企業率では30代以下が19.51%とワースト。60代が16.53%と最も低く、70代以上も17.04%だった。若年経営者ほど伸び率が高い反面、収益性の確保に課題を抱えている様子が見て取れる。

東京商工リサーチ調べ
 

都道府県別では、30都道県が全国平均の61.19歳を上回った。社長の平均年齢のトップは高知の63.21歳で、前年の62.79歳から0.42歳上昇。次いで岩手63.02歳、秋田62.97歳の順。香川は全国21番目で、意外にも東京の61.56歳を下回った。

年齢上位県は総務省統計局の人口推計(14年10月1日現在)における「都道府県別人口増減率」の減少率上位とほぼ同じ顔ぶれだった。人口減少が新設開業の低迷や事業承継の難しさを反映しているとみられる。

一方、平均年齢が低かったのは大阪の59.92歳。平均年齢が60歳を下回った都道府県は、15年は愛知、沖縄、広島、滋賀、大阪の5府県だったが、16年は大阪のみとなった。

産業別の平均年齢では、最高は不動産業で、次いで、卸売業、金融・保険業、製造業、サービス業他、小売業、農・林・漁・鉱業、運輸業と続いた。最低は情報通信業で、建設業との2産業で平均年齢が60歳を下回った。

年代別の年齢分布では、60代以上の比率は不動産業が72.01%と突出して高かった。30代以下は、情報通信業が5.63%、農・林・漁・鉱業5.13%と両産業の比率が高かった一方、不動産業は全産業最低の1.65%。経営者の高齢化に伴い長らく営んできた主事業を廃業し、所有不動産の賃貸事業へと転換するケースも多いことから不動産業の社長年齢は高くなりがちだが、産業により新陳代謝や起業の状況に差が出ている点は否めない。

社長の年齢と業績との相関では、社長が若いほど増収率が高い反面、収益性確保に苦慮し、逆に年齢が高くなるほど伸び率は鈍化する反面、黒字率が高い状況が窺えた。業績の安定感が増す一方、過去の成功体験が時代に即した経営の妨げとなったり、後継者が不在の場合は新規の投資意欲を削ぎ、付加価値や競争力が減退に繋がっていることを意味している。政府は成長戦略の一つとして、開業率を欧米並みの10%に引き上げることを目標に据え、円滑な事業承継の促進を進めている。社長の高齢化が一概に悪いとは言い切れないが、新陳代謝を織り交ぜた開廃業支援や事業承継への取り組み強化は急務だ。企業独自の取り組みには限界もあり、業種や地域特性を加味した上で、税制面や資金面でのトータルな支援体制の拡充がより必要になっている。

東京商工リサーチ 四国地区本部長兼高松支社長 立花 正伸

広告掲載はこちらをクリック!

動向リサーチとは

「動向リサーチ」は、東京商工リサーチがまとめる詳細な情報データに基づき、株式会社東京商工リサーチ 四国地区本部長兼高松支社長・立花 正伸さんが香川の経済動向を鋭く分析します。



讃岐を歩く

新緑の茶畑を歩く。初夏の日差しに照らされ、青々とした茶葉がそよ風になびく。この瞬間を閉じ込めたような、爽やかな高瀬の新茶が楽しみだ。

讃岐を歩くの一覧はこちら

ページの先頭へ移動