ビジネス香川 -「いま」を伝え、「未来」を育てる-

朝日新聞購読のご案内

文字サイズ
標準
拡大

ビジネス香川 ここにもあります 高松空港ANA・JAL便搭乗口、ことでん高松築港・片原町・瓦町・栗林公園・仏生山駅、高松市民病院、高松市図書館、香川県立ミュージアム・東山魁夷せとうち美術館、栗林庵、瓦町FLAG、高松市内のセブン-イレブン・ファミリーマート、JR四国バス ほか

  • プライムパーソン
  • Next開拓魂
  • It's me!それは私です
  • BK NEWS
  • さぬき美探訪
  • さぬき味探訪
  • 動向リサーチ
  • 瀬戸標(せとしるべ)
  • かがわのエンジン
  • 特・選・本
  • 特・選・話
  • 本日、旅日和

It’s me! それは私です

VOL.217 2017年5月18日

自殺予防の電話相談「いのちの電話」。全国51カ所で約7千人の相談員が活動している。相談員は全員ボランティアだ。

香川いのちの電話協会が設立されたのは1984年。現在理事長を務める大須賀誠さんは設立準備から携わり、30年以上相談員を経験した。「電話相談は生活の一部。当番の日には気持ちと足が、自然と協会に向いていましたね」

大須賀さんの本業は、出雲大社高松分祠の分祠長。仕事の傍ら、長年ボランティア活動を続けてきた。「父の背中を見て育ったからでしょうね」。先代の分祠長だった父は、保護司を務めていた。保護観察処分となった少年を含め、たくさんの子どもたちの世話をした。「自宅にはいつも十数人いて、にぎやかでした」

1966年に早稲田大学を卒業後、國學院大學で神職について学び、出雲大社での研修を経て68年に高松分祠に帰って来た。

初めて参加したボランティアはBBS(Big Brothers and Sisters Movement)。保護観察を受けている少年少女をはじめ、悩みを抱える子どもたちの兄や姉のような存在となり、勉強や遊びを通して自立を支援しようという活動だ。

当初から「子どもにお兄ちゃんと呼ばれるうちは続けよう」と考えており、30代半ばでBBSの活動を終えた。その頃交流した少年たちとは、今も年賀状のやり取りが続いている。

新たな活動を始めたいと思っていた時、いのちの電話を知った。82年から仲間と共に準備を進め、香川いのちの電話協会は全国で18番目に誕生した。

「香川いのちの電話」開設3周年

電話相談員になるには2年の研修が必要。1年目は座学で心理学などを学び、2年目は実習を行う。修了後、協会の認定を受けて、初めて相談員として活動できる。

寄せられる相談は病気や経済的な問題、人間関係の悩みなど。大須賀さんが心掛けてきたのは、自分の意見を押し付けないことと、相手に関心を持つこと。とにかく話を聞いた。

「簡単に相手の気持ちが分かると言ったり、こうしたらいいと助言したりするのは無責任。相談員は悩みに対する解決方法を示すのではなく、自分で進む方向を決められるようにサポートします」

マダガスカルで

大須賀さん自身はあまり悩まない方だという。それでも月2回のバレーボールと年1回の海外旅行は気持ちが晴れる。バレーボールは30歳ごろ、近所の人にたまたま誘われて始めたところはまってしまった。

年1回の旅行は、妻と一緒に出掛ける。特にアフリカがお気に入り。これまでボツワナ、ケニア、マダガスカル、エチオピア、タンザニアなどを訪れた。「サファリに行くと、命がけで走る動物たちの姿を目にします。生命の輝きのようなものを感じて、元気をもらえるんです」。今度はルワンダでゴリラに会いたいという。

高松市市政功労賞を受賞

2014年に理事長となった。協会の課題は新しい相談員の養成だ。登録しているのは約170人で、そのうち実働は100人ほど。24時間態勢で電話を受けたいが、夜間の担当者の確保が難しい。相談員の養成講座を毎年開講しているが、応募者数は年々減少傾向にある。今年は6月から開講する予定だ。

「人の役に立っているなんて偉そうなことは言えない。でもボランティア活動によって、確実に自分は成長したなと思いますね」

深刻な悩みに対して、何もできないと思う時もあった。けれど「今晩は何とか眠れそうです」と言われると、大須賀さん自身も少しほっとしていた。

  • 1943年 高松市生まれ
  • 1966年 早稲田大学 卒業
  • 1968年 出雲大社高松分祠
  • 1998年 出雲大社高松分祠長

広告掲載はこちらをクリック!

It’s me! それは私ですとは

香川の支店経済を支えている方や、各種団体の代表者の方などにご登場いただき、ビジネスタイムではなかなか見せることのないもう一つの顔を少しばかりご披露していただきます。
プライベートにおける意外な趣味が、ビジネスでときおり垣間見せるその人柄の源になっているかもしれませんよ。



讃岐を歩く

まんのう町帆山地区を歩く。夏の季語でもあるひまわりが、町を鮮やかに彩る。花言葉は「あなだたけを見つめる」。暑く感じるのは、君と目が合った僕だけかな。

讃岐を歩くの一覧はこちら

ページの先頭へ移動