当サイトにおける全てのコンテンツの無断複写・転載等を禁じます。

ビジネス香川 -「いま」を伝え、「未来」を育てる-

文字サイズ
標準
拡大

ビジネス香川 ここにもあります 高松空港ANA・JAL便搭乗口、ことでん高松築港・片原町・瓦町・栗林公園・仏生山駅、高松市民病院、高松市図書館、香川県立ミュージアム・東山魁夷せとうち美術館、栗林庵、瓦町FLAG、高松市内のセブン-イレブン・ファミリーマート、JR四国バス ほか

  • プライムパーソン
  • Next開拓魂
  • It's me!それは私です
  • BK NEWS
  • さぬき美探訪
  • さぬき味探訪
  • 動向リサーチ
  • 瀬戸標(せとしるべ)
  • かがわのエンジン
  • 承継学のススメ
  • 特・選・本
  • 特・選・話
  • 本日、旅日和

It’s me! それは私です

VOL.219 2017年6月15日

金丸座で琴平町商工会青年部の皆さん、マスコットキャラクターこんぴーくんと。右から4番目が片岡さん

家業は父が脱サラして始めたラーメン店。子どもの頃から忙しさを目の当たりにしていたため、跡を継ぎたくないと、高校卒業後は同志社大学に進学。1992年に日清製粉に就職し、東京営業部で働いた。しかし母が倒れたことをきっかけに、25歳で琴平町に帰ってきた。町商工会に所属し、ボランティアとして四国こんぴら歌舞伎大芝居に携わることに。青年部の活動の一つだったつもりが、いつの間にかライフワークになっていた。

旧金毘羅大芝居(金丸座)は1835年に創建された現存する日本最古の本格的芝居小屋。1970年に国の重要文化財の指定を受け、76年に移築復元工事が完成した。

観客の「入れ込み」
 

金丸座で公演する「こんぴら歌舞伎」は85年にスタート。琴平町と推進協議会が主催し、今年で33回を数えた。毎年4月、約2週間にわたって開催される春の風物詩だ。公演期間中、商工会青年部が中心となって、チケットのもぎりや舞台装置の操作を行う。歌舞伎俳優が舞台にせり出す「スッポン」や廻り舞台はすべて人力で動かしている。

2008年、24回公演の時に片岡さんは商工会青年部長を務めた。公演をマンネリ化させてはいけない、地元でもっと何かできないかと考えた。「こんぴら歌舞伎の一番の魅力は、江戸時代の情緒を感じながら芝居を見られるところです。芝居小屋の前で演目や演者を紹介する『木戸芸者』を再現したいと思いました」

琴平町商工会青年部が行う木戸芸者

歌舞伎を扱った映画を片っ端から見ると『写楽』に木戸芸者が登場していた。偶然にも金丸座で撮影された映画だった。これをヒントに、地元の劇団に振り付けを依頼し、金丸座を紹介する台詞を考え、こんぴら版木戸芸者が誕生。和装した青年部のメンバーが、開場前に口上を述べた。

「いつか役者さんも顔を見せてくれたら」と思っていると、木戸芸者を始めた翌年にその夢がかなった。口上の途中で「待ってました、ラーメン屋」と声を掛けられた。18代目・中村勘三郎さんだった。「お客さんも盛り上がって、本当にうれしかったですね」。木戸芸者の演じ方を琴平町内の小学生に教えた。今では公演期間中に数回、子ども木戸芸者も登場している。

一昨年から新たな試みも始まった。もっと地元の人と触れ合いたいという歌舞伎俳優の要望もあり、町内の各小学校で歌舞伎教室を実施。俳優みずから、女形の歩き方や見えの切り方を子どもたちに教えている。

商工会や推進協議会のメンバーとして活動を続けるうちに、自分も歌舞伎公演を支えている一人なんだと、自覚と自信が芽生えた。「金丸座は日本でここにしかない『宝』、こんぴら歌舞伎はまちの『誇り』、公演に携わってきた先輩からの『絆』。すべてを次の世代に引き継いでいきたい」

今後、琴平を1年中歌舞伎が感じられるまちにしたいと考えている。町内の旅館などの施設では、歌舞伎俳優を描いた「絵看板」を常時展示する活動が広がっている。オリジナルの「子ども歌舞伎」をやってみたいという声もある。目指すのは歌舞伎を資源としたまちづくり。「江戸の風情が漂う門前町にすれば、琴平のブランド力が上がると思います。歌舞伎の盛り上がりをまちの元気につなげたい」(鎌田佳子)

  • 1969年 琴平町出身
  • 1988年 丸亀高校 卒業
  • 1992年 同志社大学 卒業
    日清製粉株式会社 入社
  • 1994年 有限会社カタオカ(ラーメン食堂豚珍館)入社

広告掲載はこちらをクリック!

It’s me! それは私ですとは

香川の支店経済を支えている方や、各種団体の代表者の方などにご登場いただき、ビジネスタイムではなかなか見せることのないもう一つの顔を少しばかりご披露していただきます。
プライベートにおける意外な趣味が、ビジネスでときおり垣間見せるその人柄の源になっているかもしれませんよ。



讃岐を歩く

まんのう町塩入を歩く。甘柿であろうと渋柿であろうとも、柿色は目に鮮やかだ。二十四節気の「大雪」を迎え、そろそろ柿の季節も終わる。

Photo:T.Nakamura

讃岐を歩くの一覧はこちら

ページの先頭へ移動